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動労総連合・九州ブログ

国鉄九州動力車労働組合(通称:動労総連合・九州)の活動を紹介するブログです。

5月22日 長崎国鉄集会の報告

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5月22日 長崎国鉄集会の報告

長崎でおこなわれた国鉄集会にて、羽廣委員長が講演をおこないました。
以下、その報告記事です。




5月22日、長崎市内で長崎国鉄集会が開催され、2月25日に結成されたばかりの動労総連合九州の委員長である羽広憲さんが訴えました。

 集会は学習会形式で、冒頭に『動労水戸30年の闘い』のビデオを上映しました。その後まず、羽広さんが講演を1時間にわたって行いました。そして公演終了後、参加者が講演をめぐって自由討論するという形になりました。

 羽広さんは「昨年は小倉闘争団でこの集会に来ましたが、今年は動労総連合の執行委員長として参加しています」と冒 頭語り、「国労は、『君たちは組合員ではない』と、言い切った。もはや国労は闘う組合ではない。2010年4月9日の『和解』において、和解を強制された組合員に『二度と解雇撤回は闘わない』という誓約書を書かせた。これが許せなかった。さらに“『和解』においては、不当労働行為はなかった”と、なっている。国鉄闘争を前進させる、その立場から労働組合をつくった」と、国労の裏切りを弾劾し、新組合で国鉄闘争を継続して闘う決意を語りました。

 そして、今のJRの下請けの状況、青年労働者全体の状況に触れて、「資本は、利益を追求し独占して、結局ゆきづまる。『生活できる賃金をよこせ!』という、この闘いが重要だ。こうして私たちは、動労総連合という新しい組合を結成しまし た」と、非正規労働者の獲得、すべての青年労働者と連帯していくために、動労総連合九州を立ち上げたという意義を強調しました。

 また4月の熊本大震災について言及し、「九州は地震が少ないということで、対応できていない建物が多く、病院や役場が倒壊した。援助物資が届いても、避難所に送る手立てがなく、災害に対する構えができていないが、それは地方自治の崩壊そのものである。一般的な役所の運営だけでは対応できず、経験豊かな職員が必要なのに、この間のリストラでいなくなっている。さらに今後、震災による工場の停止や休学は、多くの労働者の解雇を生み出す。震災だから仕方がないではなく、震災解雇は許さないという闘いをつくっていかなければならない」と、震災が政府の進め た公務員大リストラの結果であり、新自由主義の至った現実であり、今後その矛盾がますます爆発していくことをはっきりさせ、動労総連合九州こそが、震災解雇との闘いの先頭に立つことを宣言しました。

 さらに羽広さんは、JR九州の経営破綻について言及。「JRは秋に株の上場を狙っているが、現実は破綻的。かつて国鉄時代は『安全は輸送業務の最大の使命』と冒頭に確認していたのに、今はそれもなく、安全は崩壊し、事故が相次いでいる。JRは本来の鉄道業務ではなく不動産でボロ儲けしており、今や利益は、鉄道で2割、他で8割という、すでに鉄道会社としての姿を失っている。そしてJRは事故の責任を絶対に取らない。あの107人の死者を出した尼崎事故でも、裁判所が『事故は予見 できましたか?』と聞いたことに対して当時の社長で被告が『できませんでした』と応えたことで、無罪になっている。」と、JRを徹底弾劾しました。

 それにつづけて「原子力規制委員会は、川内原発を『安全』だとしたが、この社会はJRといい、原発といい、人として生きることを否定する社会で、人の命を軽く見ている。労働者を金儲けの手段としてしか見ない。だからこそ、労働組合が重要で、それに市民運動もつながって、こんな社会に対する労働者の反乱を組織していかなければならない」と訴えました。特に青年を獲得する闘いが重要だとし、「動労水戸の『被曝労働拒否』の闘いは、そういう闘いとして、地域住民からの支持を受けながら進んでいる。デモの真横で地域の人達が声をかけて手 を振る。そういう闘いをやって行かなければならない。まただからこそ、重要なのは参院選で、ここで鈴木達夫さんを勝利させなければならないし、それを通じて労働組合と地域の組織化を進めていかなければならない」とまとめました。

 このように、羽広さんの発言は非常に論旨明快で核心的であり、今の社会の非人間性を真っ向から弾劾し、人が人として生きていくために、労働運動、労働組合が今こそ闘うことが重要だということ、この社会をその労働者の力でかえていかなければならないということを、心から訴えたものでした。

 この羽広さんの発言を受けて、討論となりました。

 議論は色々な方向に進みましたが、まずはブラック企業問題が出ました。残業代を払わない企業などが問題とな り、その現状が浮き彫りになりました。そして今後実際に要請があれば、この集会に参加した仲間たちの団結で、ともに闘っていこうということを確認しました。

 また、今の労働組合の状況について議論になりました。UAゼンセンが、イエロー労働組合として跋扈してきていること。拉致問題や北方領土返せを訴えて、企業と手を組んで、職場の労働運動を破壊し抑圧し、果ては戦争への道に労働者を引きづりこもうとしていることも議論になりました。そしてこの労働組合ナショナルセンター再編は、原水協や原水禁運動にも必然的に影響を及ぼし、旧来の被爆者運動や、反核運動の大きな変質につながろうとしていることも議論の中で出てきました。これに対して、真に政府や資本と闘う労働組合が必要に なっていること、結局労働組合をめぐる攻防が、今後の歴史を決めるのだということです。

 さらに、鉄道の事故問題や長崎新幹線問題など、そして今回の大震災での熊本新幹線事故などが論議となり、羽広さんも講演の中で強調していたJRの安全崩壊の問題、ここも結局は、労働組合の運動にかかっていることが論議となりました。

 こうした長崎国鉄集会は、しっかりとした羽広さんの講演と核心に迫る論議によって、例年以上の内容で勝ち取られました。

 この成功の上に、6月5日の東京での国鉄集会に合流していきたいと思います。
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2016/02/24
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解雇撤回、反合理化・運転保安確立をめざし、闘っています。

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